前回記事の「間取り」同様、実際に新居に住み始めてから後悔する事が多いのが「設備・配線」に関してです。
図面を表面上で見ているだけでは見落としがちなポイントもありますので、ポイントを抑えて今後の参考にしていきましょう。
後悔ポイント3:設備・配線
「設備・配線」にまつわる後悔ポイントを数点ご紹介していきます。
細かい部分の話も含まれていますが、生活に直結する部分でもあるということは認識しておきましょう(*˘︶˘*)
コンセントの位置と数について後悔…
建売ではコンセントの位置や数は選ぶことが出来ないので仕方のない面もありますが、自由設計しているはずの注文住宅でもコンセントの配置や数に失敗して後悔している方がいるのです。
- コンセントが必要な場所に無くて困った
- 必要な場所まで延長ケーブルを引くことになった
- 家具の背面にコンセントが隠れてしまって使えなくなった
といったような失敗談があります。
電化製品や携帯の充電など、コンセントに接続する機器は結構多いので、実際の生活を想像してコンセントが必要な場所を想定しておく必要があります。
延長ケーブルを利用するのもいいですが、せっかくの新築なのに延長ケーブルのコードが床にあると雑然と見えてしまいます(´・ω・`)
また、コンセントの数が足りなくてタコ足配線だらけになってしまうという典型的なパターンもあります(^_^;)
これらは設計図面を見ながら実際に生活するイメージが不十分だったことと、コンセントはそこまで必要ないという先入観によるものが原因です。
収納不足・場所が不便で後悔…
間取りの失敗例で配線と並んで多いのが収納に関するものです。
- 壁面収納をつくりすぎて、壁に家具を寄せられなくなった
- 土間収納をつくらなかったため、玄関に物が散らかる
- 靴箱・クローゼットが小さく、いつも一杯/入り切らない
収納はリビングや土間、ウォークインクローゼットなど、家の中のあらゆる場所に存在します。
各空間において、物をどのように使うか、収納するものは決まっているか、使用頻度の高いものが出し入れしやすい構造になっているか、など収納で失敗しないために考えておきたいポイントをしっかりと抑えておきましょう。
明るさ・温度・湿度で後悔…
日の当たり具合による明るさや暑さ、寒さ、ジメジメとした湿度、冷暖房効率などは時間帯によって微妙に違うので難しいです。
具体的には以下のような失敗談があります。
- 採光重視で大きな窓を設置したら、夏に日が当たりすぎて暑いし、冷房の効きも悪い
- リビング階段にしたことで、暖気が上の階に逃げてしまって暖房の機器が悪い
- トイレの窓の位置が隣の家の居間から見える場所になってしまった
前述の通り、季節による違いも考慮しつつ、様々なシーンを想定して明るさ・温湿度に対する計画を立てましょう。
窓の位置によっては「隣家の視線が気になる」というパターンもよく聞くので、隣家の窓位置を考慮して、自分たちの家の窓位置や高さを決めると良いです。
また、吹き抜けや大きな窓などのオープンな間取りを考えている方は、冷暖房効率も確認して検討するようにしましょう。
最新高性能設備を導入したが後悔…
最新の高性能設備は毎年のように刷新され、常に新しい設備が登場し続けています。
手を差し出すだけで水が出る水道、スマートロック、フルオートのトイレ、パネル一枚で電気系統を操作できるHEMSなどが代表的ですが、これに限らずせっかく入れた高性能設備を殆ど使っていないという方も中にはいらっしゃいます💦
- 床暖房を付けたけどエアコンだけで十分だった
- 浴槽を大きくして快適だが、水道代が大変でお湯が冷めやすい
- 高性能な設備を導入したけど、下のグレードの設備でも十分だった
など、上級グレードにしてみたけどそこまでの機能がなくても十分だった、光熱費が余計にかかるようになってしまった、のようなデメリットもあるそうです。
その設備の必要性や価格に見合ったものかどうかを判断して導入するようにしましょう。
今回は「設備・配線」にまつわる後悔ポイントをご紹介しました。
冒頭で述べたように、図面だけ見ても拾いきれない要素がありますし、実際に住んで使ってみないと気付きにくいことも多いです。
よくある失敗談として上記4つのポイントを抑えておくことで後悔の少ない家づくりに繋げられると思います😆