前回記事でも少し触れましたが、大手ハウスメーカーはどこも空調をオプションで備えています。
今回は各社の全館空調の特徴を横並びで比較してみようと思います。
施工会社選びの主要因にはならないかもしれませんが、最後の一押し程度にはなり得るかもしれません笑
各社の全館空調
大手と呼ばれる主なハウスメーカー各社の全館空調は以下の通りです。
- 積水ハウス「エアシーズン」
- セキスイハイム「快適エアリー」
- ダイワハウス「エアスイート」
- 住友林業「エアドリームハイブリッド」
- 三菱地所ホーム「エアロテック」
- パナソニックホームズ「エアロハス」
- 三井ホーム「スマートブリーズ」
- トヨタホーム「スマートエアーズ」
- 一条工務店「全館床暖房」:番外
この他にも扱っているハウスメーカーはありますが、全て紹介すると長くなりすぎるのでこれくらいにしておきます💦
また、全部を一気に紹介すると記事も冗長になってしまいますので2回に分けて紹介します。
こうしてひとまとめにしてみると、「エア~」とか「~エア」みたいなのが多いですね笑
今回は上記リストの1~4の全館空調システムの特徴を書いていきます(^^)
積水ハウス「エアシーズン」
積水ハウスの全館空調で使われているのは東芝製の製品で、「冷暖房」「換気」「加湿」「除湿」の4つの機能がこれ1つでまかなうことが出来ます。
建坪や間取り等によって多少左右されますが、設置費用は平均で200~250万くらいで、ランニングコストは春・秋で月8000円程度、夏・冬で2、30000円程度かかるようです。
実際に導入された方の感想
- エアコンが要らないので部屋がスッキリする
- エアコンがないので、インテリアの邪魔にならない
- 部屋ごとに暖めなくても室温を一元管理できるのがラク
- 積水ハウスは“ぐるりん断熱”で断熱性が高いので、全館空調と相性がいい
- 加湿機能もついているので、冬場の乾燥も回避できる。風邪ひきにくくなった!
- 浴室やトイレも室温が安定していて快適
- 空調機を設置するスペースが畳半分くらい必要とのことで、意外と場所を取る
このように、導入された方の感想はおおむね好評のようです。
セキスイハイム「快適エアリー」
快適エアリーはセキスイハイムで家を建てられた方の7割が採用している全館空調システムです。
快適エアリーは除湿性能も高く、一般的な除湿機の4倍近い一日最大40Lも除湿してくれるので、梅雨時期のジメジメした感じや夏の蒸し暑さを抑制してくれます。
設置費用は1階のみの設置で80万円ほど、2階にも設置したい場合は追加で40万円ほどで設置できるので、2階建ての家の全館対応しようと思うと120万ほどかかるそうです。
実際に導入された方の感想
- 快適エアリーのおかげで、あったかハイムが本当に実現した! 夏も涼しい
- 家の下にエアコンの室外機を置かなくても良くなりますし、空調を一括管理できるので便利
- 床のガラリ(吹き出し口)が気になる
- フィルターの掃除が大変(2週間に1回)
機能的な満足度は高そうですが、吹き出し口が床にある点と、フィルタの手入れを頻繁にやる必要がある点についてネガティブな意見はちらほらと目にしました😲
ダイワハウス「エアスイート」
エアスイートは他のハウスメーカーの全館空調とはずいぶん違っています。
多くののハウスメーカーの全館空調は、1台のエアコンで家の空調を行っていますが、エアスイートは各部屋のエアコンを集中コントロールするシステムです。
エアスイートには、「ちょうど満足モード」「いるとこ満足モード」「どこでも満足モード」「全館連続モード」の4つの運転モードがあり、その時々でモード選択をしてどこを快適な温度に保ちたいかを決める必要があります。
また、各部屋のエアコンをコントロールするシステムのため、当然ながらエアコンの付いていない部屋を適温にする事は出来ません。
その一方で、他社の全館空調は誰もいない部屋も同じように適温にするため、ムダが多く、エアスイートの方が省エネ面では優れていると捉えることもできます。
見た目の面でも、他社の全館空調は各部屋には吹き出し口しかないので壁はすっきりとなりますが、エアスイートは各部屋にエアコンが付くため、すっきりとさせるのにも限度があります。
価格についての情報を見つけることは出来ませんでしたが、エアスイートの一括管理システム自体はそう高いものではなく、エアコンの数で大きく変わってくるかと思います。
実際に導入された方の感想
- あまり暖かさを感じない
- いちいち部屋ごとに設定を変えに行く必要がないというのは煩わしくなくて便利
エアスイートに関しては、あまり感想も書かれていませんでした。
エアコンのある部屋しか空調効かないので、システムそのものは全館空調というイメージでもないし、個人的にはうーん…という感じです💦
住友林業「エアドリームハイブリッド」
エアドリームハイブリッドでは「冷暖房」「空気清浄」「除湿」「換気」に加えて「外気冷房」の機能がプラスされているため、外の空気が心地良い時には自然の空気を室内に室内に取り込むことができます。
設置費用は200万ほどのようです。
実際に導入された方の感想
- 帰宅後の玄関も暖かく、家のどこにいても寒いと感じることはない
- リビング階段にしても冷気が降りてこない
- 玄関、廊下、脱衣室など、家中どこでも快適
こちらの全館空調も評判は良さそうですね😊
今回比較したハウスメーカーの全館空調では、積水ハウスと住友林業が1台のエアコンで家全体を空調していて、セキスイハイムは各階ごとに空調ユニットを設置、ダイワハウスは各部屋のエアコンを一元管理、といった特徴がありました。
次回記事で残り5社についてまとめます(*˘︶˘*)