私たちがパナソニックホームズに決めた理由の最も大きかった点は「耐震性」です。
やはり愛知に住んでいると南海トラフ巨大地震を無視することは出来ないので、耐震性は外せない条件でした。
パナソニックホームズの住宅構造
パナソニックホームズの構造は、『制振鉄骨軸組構造』・『大型パネル構造』・『重量鉄骨ラーメン構造』の大きく3タイプに分かれます。
上記3タイプはいずれもパナソニックホームズ独自の構造技術「パワテック」を採用しています。
制震鉄骨軸組構造<HS構法>
HS構法
Hyper(超越した)+Space(空間)。鉄骨の柱と梁をがっちりと組み上げ、先進の座屈拘束技術を採用した「アタックフレーム」をバランスよく配置。この構造では、鉄骨や基礎の強度に加え、ボルトによる強固な接合でトータルな強さを確保。さらに外力による引張にも圧縮にも強い構造は、地震や台風などによる大きなエネルギーにも強い耐力を発揮します。構造体の「強さ」を高めて地震対応力を進化させた、新開発の制震鉄骨軸組構造。
パナソニックホームズのHPより引用
アタックダンパー
この構造の肝は何といっても「アタックダンパー」です。
アタックダンパーは斜材部に「座屈拘束+低降伏点鋼」 を使っていて、座屈拘束により地震時の揺れで建物を支える材料がゆがむのを抑え、制震材料の低降伏点鋼により繰り返し発生する地震に対しての強さを高めています。
特に座屈拘束技術に関しては超高層ビルに採用されている技術で、その技術をダウンサイジングして工業住宅で初めて採用されました。
考え方としては、建物の歪みを極力抑えるということが根幹にあります。
以前の記事でも少し触れましたが、特に「超高層ビルで採用されている技術」という部分に魅力を感じ、この構造で家を建てることに決めました😏
マルチモジュールシステム
また、HS構法だと幅15㎝ピッチで設計可能なので、設計の自由度も高くなります。
通常の鉄骨構造だと90cmピッチになるため、場合によっては無駄が出ることも考えられる制約が存在します。
我が家の土地は整形地なので形は綺麗なのですが、敷地広さを何も考慮しなくても大丈夫!というほどには広くないので、間取りがどう転んでも何とかなりそうなことも気に入った点です。
狭小地や変形地の土地に建てようとお考えの方は、土地を最大限有効活用しようと思った場合はこの構法を検討されてもいいと思います。
大型パネル構造<F構法>
F構法
大型パネル構造は、外壁や床、屋根などのパネルを一体化させた、「強固なブロック体」です。構造体全体で荷重をしっかり受け止める、いわゆる「モノコック構造」となっていることがポイント。地震や台風などの外力を、面全体で受け止め、建物全体にバランスよく分散し、優れた耐震性を発揮します。
パナソニックホームズのHPより引用
F構法は「パワテックパネル」と「アタックフレーム」で構成されており、外壁には高耐力のパワテックパネル、建物内部の間仕切り部にはアタックフレームを使用しています。
衝撃を面で受けて分散させるので耐震性に優れており、工場で生産する部分が多いのでコストパフォーマンスにも優れているという特徴があります。
重量鉄骨ラーメン構造<NS構法>
NS構法とは「Non-Welded Solid」の略で、溶接をしないで組み上げる構法のことです。
ラーメン構造とは、柱と梁からできた構造体の接合部を、溶接など一体化させるように接合(剛接合)することで、強靭な「枠」を形成した構造の建築物を呼びます。 語源はドイツ語の「Rahmen(額縁の意味)」からきています。
オウチーノニュースより引用
一般的に重量鉄骨工法は、溶接により柱と梁を強固に固定しますが、NS構法はパナソニックホームズ独自開発の高力ボルトにより接合します。
施工現場で溶接を行わないため精度が安定し、施工の効率化、品質の均一化、コストダウンといったメリットにつながります。
NS構法は多層階住宅に向いており、最大で9階建てまで対応可能です。(9階建てを個人宅で建てる人がいるかどうかは別問題ですが笑)
まとめ
パナソニックホームズの住宅構造はいずれも十分な耐震性能を備えています。
それぞれで特色が違っていて、当然かかるコストも違っています。
私たちは、アタックダンパーを採用していて一番耐震性能が高そうな『制震鉄骨軸組構造』を選択しましたが、コストメリットを重視して大型パネル構造を選択される方もいるでしょう。
何を重要視して決めるかが後悔しないためには大切です!