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#35 トヨタとパナソニックが住宅事業統合!?

2019年5月9日に、トヨタ自動車とパナソニックは住宅関連事業を統合すると発表しました。

日経の記事:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44557120Z00C19A5000000/

トヨタとパナソニックは車載用電池の分野での協業は行っていましたが、それはあくまで互いの主戦場が自動車と家電でバッティングしないからでした。(パナソニックも車載製品は作っていますが、車そのものは作っていないですし、トヨタも電池は作っていないです)

パナソニックの製造した電池をトヨタに供給して、トヨタが車に組み込んで販売するという協力関係でした。

しかし、住宅事業に関しては、それぞれ「トヨタホーム」と「パナソニックホームズ」を子会社としてもっており、完全に競合相手だったのでこの発表には驚きました😲

2020年1月に合弁会社の「プライムライフテクノロジーズ株式会社」を立ち上げ、それぞれのグループ会社をその傘下に納めることになるそうです。

大手メーカーでいうと、トヨタホームとその子会社のミサワホーム、パナソニックホームズが新会社の傘下に入ります。

ちなみに、ミサワホームはこの統合の動きに伴って2019年末に上場廃止となります。

これによってプライムライフテクノロジーズ株式会社の戸建住宅供給戸数は約1万7000戸となり、現在年間着工棟数No.1の積水ハウスが約1万2000戸なので、業界最大の着工数に躍り出ることになります。

とはいえ、一般消費者は着工棟数を気にしてハウスメーカーを選んでいないと思うので、沢山数こなしてるんだな程度の認識でいいと思います。


個人的な思いとしては、施工会社を選ぶときに検討していた3社が合弁会社を設立するというのも何だか不思議だなと思っています。笑

検討当時からミサワホームはトヨタホームの子会社ではありましたが、そこにパナソニックまで加わっての合弁会社設立はなかなか思い切った舵取りですね。

EV用電池で2020年に新会社を設立するといった関係性もあって、意外と障壁は多くなかったのかもしれません(^^)

新設住宅着工推移

新設住宅着工戸数(持家+分譲+貸家)は、2016年度の97万戸から、2020年度には74万戸、2025年度には66万戸、2030年度には55万戸と減少していく見込みです。

実績値は国土交通省「住宅着工統計」より、予測値はNRIよりそれぞれ引用

少子化等の影響で今後は着工数が徐々に減少していくと予測されています。

仲間を増やして、部品の共通化やノウハウの共有、今後の消費者ニーズに合わせた動きなど、先々を見据えた上での今回の事業統合なのではないでしょうか。

この事業統合で、一般消費者に対してコストメリットが生まれたり、今まで各社では提案し切れなかった事など、違ったアプローチで価値を創造していってくれると面白くなりそうです!!😊