注目キーワード
  1. Panasonic Homes
  2. マイル
  3. マイホーム

#33 地盤調査報告書。気になる結果は・・・

戸建てを建てる人にとって、最も気になる点の一つが地盤調査結果です。

強固な地盤がある場所によって、地盤補強費用が大きく変わってくるからです。

極端な話、強固な地盤が地下の浅い所に存在していれば地盤補強無しで家を建てることが出来ます。

逆に、強固な地盤がかなり地下にあった場合は、そこまで杭を打たなければならなくなるのでその分費用がかさみます。

今回は我が家が建つ土地の地盤調査結果が出てきたので、その結果報告と合わせて「地盤補強」について書いていこうと思います。

地盤調査

施工会社が決まり、土地の本契約も終わり、間取りもおおよそ固まった段階でまずは地盤調査を行います。

基本的に地盤調査は契約後か引き渡し後しかさせてもらえません。引き渡し後であれば既に自分の土地になっていますし、契約後に軟弱地盤だとわかっても契約者は手付金の破棄をしないと契約解除出来ません。

地盤調査は建物を地下で支える土台となる部分なので、安心安全な家づくりをするためには絶対欠かせない作業です。

一般的な戸建てであれば、スウェーデン式サウンディング試験で地盤調査を実施します。

スウェーデン式サウンディング試験

ロッド、スクリュー、錘などからなるスウェーデン式サウンディング試験装置を用いて、土の硬軟又は締まり具合を判定する。静的貫入抵抗を求める現位置試験方法の一つ。 荷重、半回転数など測定し、N値やせん断強さに換算する

Wikipediaより引用

この調査によって、

  • 支持地盤の判定
  • 沈下の判定
  • 地層の傾斜を判定

を総合的に判断し、 建設予定地の地盤がどんな状態なのか、改良が必要かどうか、改良工事が必要であればその方法を決めます。

地盤改良工事

地盤改良には良好な地盤までの深さによって、

  1. 表層改良工法(軟弱地盤が2mくらいまで)
  2. 柱状改良工法(軟弱地盤が2m以上8mまで)
  3. 鋼管杭工法(軟弱地盤が2m以上で深度30mくらいまで施工可能)

の3種類があり、上記数字の小さい順に補強工事にかかる費用は安く抑えられます。

表層改良工法

軟弱地盤が地表から2mくらいまでという条件が付きますが、地盤改良工事の中でも工事費用が最も安価な工法です。

この工法は、柱や杭を地中に施工するのではなく、軟弱地盤の土を掘り起こし、その土とセメント系の固形材を混ぜ合わせて固めることで表層に強固な地盤をつくるものです。

柱状改良工法

戸建て住宅では一番多く施工されていると言われる柱状改良工法ですが、軟弱な地盤が地表から2~8m程度の範囲に限られるという条件が付きます。

セメント系の固形材を地盤に注入し特殊な重機により軟弱地盤と混ぜ合わせることで、柱状の強化地盤を形成し建物を支える工法です。

デメリットとしては、地下に固形材を流し込んで土と混合して固めるので、地下から柱全てを取り除くことが困難で、やろうとすると多大なコストが発生します。

仮に土地を売りに出した際、取り除けていなかった残骸等が問題になることがあるそうです。

鋼管杭工法

鉄の杭を地中に打ち込んで、そこで建物を支える方法です。

戸建て住宅では比較的採用が少ないといわれています。

鋼管の先端にらせん状の羽を付け、回転させながら埋設する事で鋼管を地中にねじ込み、地盤を補強する工法です。

予め制作された鉄の杭を地下に埋め込むため、柱状改良と違い地盤を元通りに復帰させることが可能です。

3つの工法では最も重量物を支えることが可能ですが、その分費用もかかるので3つの工法では一番コスト高になります。


地盤調査の結果に納得がいかない場合、「セカンドオピニオン」という方法もあります。

セカンドオピニオン

始めの判断をした当事者以外の専門家に意見を求める行為のこと

セカンドオピニオンで地盤改良の必要なしと判断される場合や、別の安価な改良方法を提案される場合もありますので、納得のいく地盤改良工事をして下さい😊

我が家の地盤調査結果

前置きが長くなってしまいましたが、地盤調査後1週間程度で我が家の地盤調査報告書が出てきました。

その結果は・・・

支持層まで約7メートル!!

調査ポイントの1箇所のみ抜粋

うーん微妙(+_+)笑

柱状改良にするか鋼管杭にするか結構微妙なラインですが、パナソニックホームズからは鋼管杭での改良工事を提案されました。

全部で5箇所測定したのですが、大体どの箇所も1mくらいまでに良好な地盤があり、その下の中間層に5,6mくらいの軟弱地盤があり、更にその下に良好な地盤が測定下限の深さまでずっと続いているという結果でした。

そして、この調査結果の見方全然分かりませんよね💦

結果がなんとなく分かればいい、という方は

青線より右側に横棒が出ている→良好地盤

青線より右側に横棒が出ていない→軟弱地盤

という認識でおおむねOKです。

あとは、赤枠部の換算N値が3以上であれば家を建てられる地盤だそうです。

ただ、地盤としては換算N値3以上が連続2m以上あったほうがいいとされているので、中間層にN値3以上の地盤が無い我が家の土地は、支持層を7m程まで下げる必要がありました。

地質が砂質か粘土質によってもN値の扱いが変わるそうなので、詳細は地盤調査を行った業者に確認してみて下さい。


調査前から、「水害実績もあったし地盤緩そうだなー」となんとなく思っていましたが、そんな予感が当たってしまいました💦

また、最初にパナソニックホームズからもらった見積もりでは、地盤補強費用として100万見込まれていました。

しかし、これは表層改良か浅めの柱状改良を見込んでいたとのことで、鋼管杭になるとは想定していなかった見積もりだったそうです。

その結果、地盤補強費は170万ほどまで激増してしまいました((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

まとめ

地盤改良工事は工事費用も高いので、出来ればその費用を抑えたいという気持ちは誰しもが同じだと思います。

私も当初の見積もりの100万で足りなくて、170万くらいまで金額が激増したのでどうしようかと思いました・・・((+_+))

ただこれも考え方ひとつで、建物を建てた後で地盤改良をやり直すのは難しいので、最初でお金をかけて十分な基礎を構築しようと思うことにしました。

建物は長期間住む間にメンテナンスできますが、地盤および住宅基礎は替えがきかないものです。

なので、地盤調査の重要性を理解し、地盤改良が必要であれば適切な改良工事を施工し、強固で堅牢な地盤・基礎にしましょう!

家造りの最新記事