前回の記事で『リビング階段の是非』まで書ききれなかったため、そこからの続きとなります🙇💦
リビング階段を最近取り入れているご家庭も多くなっていますが、気を付けておくべきポイントを認識しておいて下さい( *`ω´)
リビング階段についてよく聞くデメリットは「冬に寒い」ということだと思います。
確かに、Googleで『リビング階段』と入力すると、サジェストで『リビング階段 寒い』と出てくる程度にはこういった認識を持たれているようです。
しかし、このイメージは正しいのでしょうか?
結論から言いますと、真でもあり偽でもあります。
「結論になってないじゃねーか!」と言われそうですが、見方や家のつくりによってはどちらとも言えるのです。
寒さの原因
リビング階段が寒いと言われるのは、コールドドラフトが原因です。
「はい?(´・ω・`)」って感じですよね笑
暖かい空気は軽くて上に上がる性質があるのに対し、冷たい空気は重いため下に降りる性質があります。
この性質によって階段に沿って暖かい空気が2階に上がり、冷たい空気が1階に降りてきます。
これがコールドドラフトと呼ばれる現象です。

家カフェのHPより引用
冷たい窓辺から発生する下降冷気のことで、室内に温度差が生じるため空間の快適性を損なうばかりか、脳溢血や冷え性が悪化するなど身体的にも悪影響を及ぼすと言われている。窓の断熱性を高めることでコールドドラフトを抑える効果がある。
Wikipediaより引用
この現象は家全体が暖かくなるまで続きます。
では、コールドドラフトを回避、軽減する方法は無いのでしょうか?
物理的に遮断する
分かりやすく、比較的簡単に対策出来るのが、厚手のカーテンやロールスクリーン、扉等で物理的に1階と2階に繋がる階段を遮断してあげることです。

写真はロールスクリーンを取り付けたものですが、カーテンや扉も同じようなイメージになります。
ただ、完全にオープンなタイプのリビング階段だと物理的な対策は難しくなります。
空気を循環させる
吹き抜けやオープンタイプのリビング階段を取り入れている場合は、空気を循環させて冷えた空気の滞留を防ぎます。
それには、シーリングファンやサーキュレーターを使うことで、上に上がった暖かい空気や下に下がってきた冷たい空気を循環させることが出来ます。
シーリングファンは掃除・メンテナンスが大変なので、サーキュレーターのほうがお手軽感があると思います。(シーリングファンお洒落なんですけどね💦)
建てる前に対策する
上記のコールドドラフトの説明にも「冷たい窓辺から発生する下降冷気」「窓の断熱性を高めることが対策」と書いてあります。
つまり、建てる段階で高気密・高断熱の家を建てることが根本的な対策になります。
最近の家は高気密・高断熱を謳っている家が多いので、今から家を建てるという方は特に気にしなくてもいいと思います。
リビング階段を採用して、冬に寒いと感じる家は少し前に建てられた家が多いそうです。(家主が寒がりの場合は別ですが笑)
あとは全館空調を導入するのも有効な対策です。
ただ、全館空調を採用しても多少の温度ムラは出来てしまうので、サーキュレーター等で空気を循環させてあげるほうがより効率よく家を暖められます。
まとめ
リビング階段はよく「寒い」というイメージで語られますが、断熱性能の高くない家であればそのイメージは真ですが、
- 高断熱の家
- 空気を循環させる
- 全館空調
- カーテンや扉で遮断
のような対策がされている家においては偽であると言えます。
タイトルの『是非』という部分を語るなら、私は“是”だと思っていますし、高断熱かつ全館空調の家を注文したので、ある程度の対策はしているつもりです。
しかし、「そんな対策が必要なんだったら階段は廊下でいいや」という“非”のスタンスの方もいらっしゃるでしょう。
これはどちらが良いということではなく、リビング階段にはメリットもデメリットもあるので、導入するのであれば上記の対策を施すことが後悔のない家が出来るということです😁
うちもまだ完成していませんが笑